氷室京介のドキュメント番組「DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”PERFECT EDITION」がVODで三部作として配信されていた(現在は終了しています)ので、すべてを見た感想を書いていきます。
氷室京介のことはBOOWYで好きになったんです。
BOOWYもう少し上の世代で流行っていて、微妙に世代ではなく、知ったときにはすでに解散していたんですけど。
でも、はまっていた友人に教えてもらって、私もまんまとはまってしまいました^^
はまったときもそこそこの年でしたが、さらに年をとって渋くなってかっこいいーとか。
「魂を抱いてくれ」のあたりに考え、危機感を抱いていたことなど、興味深い内容はたくさんありましたが。
では、そんな氷室京介のドキュメント番組の感想を始めていこうと思います。
目次
氷室京介のドキュメント第一部の感想
毎回そうなのかはわかりませんが、今回の映像で扱ったライブについて、氷室京介は、まずロスである程度の作業をしていました。
それを日本のスタッフに伝えつつ、リハをしていくんですが。
これが思った通りにはいきません。
なので、氷室京介は、ロスでできたものを修正しつつつ、より良い物にしていきます。
これをみて、依頼された作品をクライアントにみせ、納得がいってもらえなくて、修正していくのと同じだなと思ったんですよね。
めんどくさい作業だと思いつつ、クライアントの意向なので皆やっていくことと思いますが。
でも、氷室京介は、依頼を受け作業をする人でもあり、かつクライアントでもあるんですよね。
なので、めんどくさいと思ったり、他のスタッフの話に耳を傾けなかったりすれば、めんどくさいことを避けることは出来る立場にあるわけで。
なのに、手を抜かない。
むしろ、他のスタッフ以上に気を配っている感じがしました。
また、歌を歌っている最中に、途中で客席での聞こえ方を客席に行って確認したり。
ライブが終わったら、次のライブのためにライブ映像を見て、細かな修正点を確認したりといったことも、率先してやっていましたし。
これって、すごいことですよね。
多くの人は、例えクライアントや上司の存在があったとしても、つい甘えてしまうのに。
自分が1番偉い立場なのに、自分に厳しくしていくわけですから。
氷室京介ぐらいになると、自分が考える最高を出していくだけで、スタッフやお客さんに納得してもらえるはずなのに。
でも、それだけじゃ納得できないんでしょう。
あえて、リハを厳しくしていっているわけですから。
あぁ、もうかっこいいなぁ!
自分が完全にそこまでするのは難しいですが、でも見習わなければならないと思いましたね。
氷室京介のドキュメント第二部の感想
まず、BOOWY以降の作詞に関する気持ちについて語っている場面が印象的でしたね。
1stアルバム(「FLOWERS for ALGERNON」)では、1曲を除き氷室が作詞をしていました。
一方、「NEO FASCIO」では、ほぼ氷室が作詞していません。
そうなった原因について語っているんです。
年齢だったり、解散直後の気持ちがはっきりしていた時期か否かだったり、様々な要因があるようでしたが。
それらを初めて聞くことができました。
なかなか言及しずらいことですし、かなり興味深かったです。
次に印象的だったのは、逆に久しぶりに氷室が書いた「IF YOU WANT」の歌詞について。
ほぼ歌詞ができていたのに、東日本が起きたことにより、フレーズを変更していった話が聞くことができました。
当時ロスにいた氷室が、自らフレーズを変更したいと言ったこと。
そのために、できる限りの情報を集めようとしたこと。
そして、どういう風にフレーズを変更して、そうした理由についても語ってくれているんです。
「IF YOU WANT」は聞きましたが、当然聞いたのはフレーズ変更後の歌詞。
当時、氷室がそんなことをしていたなんて全く知りませんでしたし、歌詞の深い意味までは分かっていませんでした。
でも、これを見た後には、「このフレーズにはこんな意味があるのか」とか「なんでここで『WE』なのか」といったことまで知ることができました。
氷室の考えに触れることができたのは素直にうれしいですし。
それにクイズゲームの解答を聞いているみたいで、ちょっと楽しかったですね^^
最後に「KYOSUKE HIMURO GIG at TOKYO DOME”We Are Bur Never Give Up!!”」に関することも印象的でした。
全曲BOOWYの曲でやったチャリティーライブ。
なぜそんなライブをやろうと思ったのか。
そのときなにを考えたのかなんてことが知れましたし。
後、15分ほどそのときのライブ映像までみることができてラッキー。
でも、それでも一番印象的だったのは、そのチャリティーと絡めたBOOWYについての言及。
解散のこと。
当時のわだかまりがあったこと。
現在BOOWYをどう思っているかといったことまで語ってくれているんですから。
やっぱり、BOOWYに対する思いというのは、どうしても気になる話題ですからね。
でも、氷室からするとしゃべりづらいことでしょうし、また聞きづらいことだと思うんです。
それをここまで引き出せたんですから、今回のドキュメンタリーは大満足でした^^
氷室京介のドキュメント第三部の感想
今度は第三部についてですが、第三部はファンにとってかなり重要なことを語ってくれる回でした。
他の回もそうですが、今回は特に。
なので、少しだけ詳しく書いていきますね。
氷室の凄まじい音へのこだわり
まず、今回も氷室の、音楽への強いこだわりを見ることができましたね。
カウントダウンライブといった冬のライブでは、ファンが着てきたコートのごそごそという音も気になっているようですし。
また、歌いながら、どこがダメなのかを指示し続ける姿なんかが見れ。
ものすごく歌っている最中に耳に入ってくる音に対して、こだわってるのが伝わってきましたから。
正直、ここまでこだわって、ライブを作り上げているんだと、感心しました。
他の方もこだわりをもってやっているとは思うんですが。
でも、あんなに細かく何回も何回も指示を自分自身でとばしていくって、なかなかできることではありません。
だからこそ、素晴らしいライブができるんでしょうね。
でも、同時に、このこだわりの大きさが問題だったんですね・・・
ツアーをやめてしまうことについて
ツアーをやめてしまう理由は、耳のコンディションの悪化。
どうやら、年齢とともに耳の構造が変化したりして。
思うように、音が耳にそのまま入ってこないようなんです。
耳のコンディションが悪いということは聞いていて、知ってはいましたが。
でも、映像でみるとやっぱりくるものがありますね・・・
具体的に氷室がどういった不調になっているのかを何度も見ることができましたし。
また、話は前後しますが、25周年記念ライブのファイナル初日で、氷室がファンに心境を語っている姿も見ることができましたからね。
そのファンに心境を語ってる様子は、全然理路整然なんてしてないくて、散文的なんです。
その場で思いついたことを話しているかのように。
そういえば、インタビューでもそういう姿をよく見ましたね。
でも、自分で考えて自分の言葉で話しているのが、強烈に伝わってきて。
その時、会場にいたファンの方と同様。
胸が締め付けられましたし、すごく言葉が入ってきました。
時間は、30分30秒あたりから、37分ぐらいのところ。
6分強にも及ぶ語りをそのまま見せてくれたのは、この映像を作った方の英断でしたね^^
これらを見たら、寂しいけどやめてしまうのもわかる。
というか、やめさせたあげた方がいいんだろうなという気になってしまいました。
あれだけ音楽に真摯に向き合っていた人間にとって。
納得のいかないものを出しかねないというのは、非常にストレスでしょうから。
コンディションのいい時にパフォーマンスをする楽曲を作成するときと違って。
いつコンディションが良いかわからないライブは、違いますもんね。
実際、リハでは調子が良かったのに、本番では悪くなったなんてこともあったようですし。
25周年記念ライブでの試練
これは知らなかったのですが。
25周年記念ライブのファイナル初日。
リハで転倒して、ろっ骨を1本骨折、2本ひびがはいっている状態でライブを敢行したんですね。
少しだけ映像が流れましたけど、そんなこととは気づかないパフォーマンスをしたのは、凄すぎる。
どう考えても、歌ってたら圧迫して痛むでしょうに。
というか、実際ライブ本番以外は、すごく痛そうにしてました。
それでも、ジョーク言ったりして、心配するスタッフとかを笑わせたりするんですから。
もうなんというかね。
そして、2日目も、しっかりとしたパフォーマンスを見せてくれるんです。
肋骨なんかやっていたら、うまく寝れなかっただろうに。
正直無理しすぎですよ。
なのに、そんなに頑張っているのに、天候ってやつはもう。
ラスト一曲というときになって、雷雨で中断。
1時間もそのまま再開できないんですから。
このときの氷室の姿は、現場に居たら見ていられない感じでした。
だって、この1曲が終われば、最後のツアーとして綺麗に終わらせることができたかもしれなかったんですから。
その上、疲労困憊だということも考えたらね。
まぁ、そのおかげでLAST GIGSが開催されることになったんですから。
何があるのかわかりません^^
LAST GIGSの映像
そして、今回の映像のしめは、そのLAST GIGSの映像。
ここまででも、十分充実していたのに。
これにさらに、10分ぐらいも、ファイナルの映像をみることができるんですから。
10分なんて短いと思うかもしれません。
でも、これまでの辛そうな姿を見た後に。
楽しそうに歌っている氷室の映像をダイジェストで見れたんですから。
もうこれだけでたまりませんでした。
終わりに
というわけで、氷室京介のドキュメント番組(「DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”PERFECT EDITION」)三部作の感想を書いてきました。
いや、感動して、それぞれ見てすぐに思いのまま書いてしまいました^^
もうなんというか、かっこよかったという言葉しかでてきませんね。
プロ意識の塊だし。
様々な問題を乗り越えていくんですから。
もうそれ以外、言いようがありません。
3部作、3つとも見てきましたが。
正直、今回の作品が一番好きでしたね。
氷室に何が起きてたのかとか。
アクシデントがあったのに、それでもやり切った姿とか。
最後の楽しそうに歌ってる様子だとか。
氷室ファンは、絶対に見て欲しい作品になってましたね。
以上、【ドキュメント】氷室京介ポストスクリプトの感想!かっこいい以外の言葉が思いつかない、でした。